月が照らす夜に

自転車で日本をまわったのが夢のことのように感じる。





一年前の今頃

思い出すことも少なくなってきた。







でも

土や草の匂いがした時、



月明かりが降る夜に外をぶらついている時、





あの記憶が頭から自然と湧いて出る。









川と国道に挟まれただだっ広い草原。

そこでテントを張って夜を過ごした。





その近くにある温泉付きの道の駅。





話し掛けてくれる人達。







あの場所はどこだっけ。







もう名前も出てこないけど



いや 元々名前なんて覚える気もなかったけれど、





あれは本当にあったことなんだな。

自転車とザック

新潟でも北海道でも他の各地でも
自転車で走った時はいつもザック（バックパック、リュックサック）を
背負って行きました。

自転車っていうと
こう、後ろや横に荷物を取り付けて走るっていうイメージがないですか？
自転車が荷物でうもってる感じの。
で、そういうのがちょっとかっこよかったり。


でも、それはしなかったんです。
理由は、ザックの扱いに慣れておきたかったからなんですけど、

やっぱりずっと重い荷物を背中に載せ続けていると
腰や肩が痛くなります。
当然のことながら。

そして、背中にずっと密接しているわけなので、
汗がすごいんですね。

長期旅行をするにあたり、汗はできるだけかかないに越したことはありません。
放っておくと着心地が悪いし、体温が下がるし、汚れるし…

だからかなり不快でした。

あと、中のものを取り出しにくいし。



ただいいところもあるようで、色々発見しました。


まず、荷物がまとまっているので、簡単に持ち運べるということ。
これは盗難防止もかねてますし、宿に止まるときにも便利です。
自転車に付けていると、こうはいかないでしょう。

ザックを置きたい時に置き場所に困るということはありますけど。
特にコンビニ。
コンビニの周りは汚いことが多いんで。

前、自転車と一緒に荷物も置いといたら
寝袋を入れてる袋にガムがくっついてたことがありました。


それから、自転車自体は軽いので、
Uターンや歩道橋などの階段の上り下りが簡単にできるということ。

これは非常に便利でした。
ちょっとした砂利道があって走りたくないときも
自転車を持ち上げて進むことができます。


まあこんな感じです。
別にザックを勧めてるわけではありません。

たぶん自転車に付けたほうが楽でしょうし。



ザックに慣れるという目的は達成されたと思います。
大分コツがわかってきたので。

振り返ったらヤツがいた

日本の色んな所を旅した中で　ああすればよかった　ということが、
思い出してみるとやっぱりたくさん出てきます。


その中でも一番は、金の無駄遣い。

ホテルにね、泊まりすぎたんです。


その使いぷりは、豪快もいいとこ。



これは北海道をまわってた時にすでに反省していることで、

だって、計算上2日に1回は泊まってたからね、北海道。


それで、日本の時はほとんど宿を使わないようにすると決めたんですけど。



やっぱさ、休憩がてらに街の観光もしたいとなると
どこかに泊まるというのが筋じゃないですか。

休憩だし。
のんびりしたいし。



そんな誘惑にいつも負け続け、
新潟に着いた時は残金が百円だったから。

100円ですよ。

3桁って。



それをカバーしようとして
食費をケチってスーパーで割引してる菓子パンで食いつないで
体力がなくなったり。


負のスパイラルですね。


みんな不況不況って言ってっけど、
こっちに比べたら全然だから。




あと、日記を付けなかったことも少し後悔。


最初はね、書いてたんですよ。

すごい勢いで。


毎回だいたい一ページ近く書いてたりしてたんです。



でも、だんだん疲れてくるんすよ。
さっきも書いたけど、体力が無くなってきて。


で、日記を付けてたノートを出すのが億劫になってくる。

あとペンを出すのもすごく面倒。


これらの行為はかなりの気力が必要なんです。



やっと出しても疲れ切った体で暗闇の中書くわけでしょ。



そりゃ続きませんて。


もうちょっと工夫が必要みたいです。




それからもっとゆっくり走りたかった。

スピードじゃなくて、日にちをかけてという意味で。


学校を休学していれば、そうできたんだけど。

しかも関東地方もまわれたんだけど。



そういえば「全国」って言葉があるじゃないですか。

あれずっと「世界全部の国」っていう意味だと思ってたんですよ。


それで前にあるサイトでそのことを言ったら
結構そう思っていた人が多かったってことがありました。




えっと、話がずれてきたので
このへんにしときます。