旅をする中で、あることないこと思ったことを割と自由につづってます。
が、もう旅も終わってしまったので、普通の日記を書いています、多分。
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地震が起きた日は北海道の千歳空港の一駅隣にあるアウトレットモールにいた。
マッスルパークという、テレビ番組のsasukeをモチーフにした遊戯施設で、
そこで出発まで時間をつぶそうとしていたのだ。
マッスルパークに入ったちょうどその時、めまいがしたかのような感覚になり、
まわりの人の反応やオブジェクトの動きで地震だということを理解した。
二日ほど前も郵便局で金をおろしているときに(携帯ラジオを聞きながら行っていたのでわかったのだが)震度2か3くらいの揺れがあったのだった。
このときもラジオで情報を聞くまではめまいなのか地震なのか判別できなかった。
なので、ああまた地震か…と思っただけで、別段気にしてはいなかった。
マッスルパークはその地震による設備調整のために使用できなかったので、
アウトレットモールを見て回ることにした。
ジグソーパズルの店で商品に熱中している頃、また地震が起きた。
今度も同じくらいの大きさの揺れだった。
店員さんが危険かもと言うのでほかの客ともども店の外へ出る。
各店の入り口には扉を開けた店員が立ったままどこか空を見つめている。
指を組み、お祈りしているようなポーズのままじっとしている女性もいた。
携帯で地震の情報を見てみると、宮城の近くに震源があると書いてあった。
連れの腹の具合が悪くなったので、フードコートで昼飯がてらトイレによることに。
だが、トイレ中にまた地震が起こり、連れは慌ててトイレから出てきた。
昼を食い、お茶屋を見てから空港へ向かう。
連れと別れ、空港の土産屋でお菓子類をちょこちょこ買って、搭乗手続きの所へやってきた。
そこでは長い行列が道を横切り、手続きをする機械のある場所までまわり道をしなければならなかった。
やっとたどり着いてバーコードをかざすと、今は受付ができないという文字が出てくる。
さっきの地震で各地の空港が乱れたようだ。
あの地震がそんなにひどかったことをこのとき初めて知った。
便に遅れや運休が出ていることをアナウンスされ、自分が乗る便の状況はまだわからなかったので、
暇つぶしに新しくできたという国際便のほうのターミナルを見に行った。
一部まだ工事しているが、ものすごくきれいだ。
人も全然いない。広い。
大きな国際空港にあるような長い長い自動歩道もある。
よく思うのだが、あの自動歩道は本当に必要なのだろうか。
ただのアトラクションにしかみえないのだが。
だって、歩いたほうが速いでしょう?
重い荷物も、たいていかばんやケースに小さなタイヤが付いてるし、
それほど大きな苦労なく運べるはず。
まあ、見た目楽しそうだからいいのだけれど。
見学し終わって受付所へ戻る途中で、
今から乗ろうとしている便は通常運行するというアナウンスが流れた。
手続きを済ませ、混雑の中をかいくぐり、げんじゅうなボディチェックをパスし、
人の密度の少ない搭乗口へ到着。
そのまま、すんなり飛行機は出発し、あっさり新潟空港へ着いた。
ちょうどいいタイミングで駅行きのリムジンバスが来て乗り込むことができた。
バスの席は後ろから二番目。
一番後ろから中年男性二人の話し声が聞こえる。
どうやら(少なくても片方は)震源地付近の県に家があり、飛行機が何日も飛ばないようだったので新潟の便に乗ったらしい。
でもなぜ新潟。電車の本数は少ないのに。あ、新幹線か。でもどっちにしろ止まってるんじゃないか。
と考えていたら、
レンタカーの乗り捨てで行く気らしい。
車関係は詳しくないのでわからないが、今はそんなこともできるのか。
聞こえてくる言葉の中に「学生」「山」「観測地」という単語が出てくるところを見ると、
おそらく理系大学の先生で、自然観測をしているらしい。
低地の山でキャンプをしたところ嵐で地すべりが起こり、すんでのところで助かったが、
キャンプ用品やまな板、包丁、靴などが持っていかれてしまった
という話をしていた。
車は被害がなく、そのあとホームセンターへはだしで駆け込んだそうだ。
二人は家族を心配していた。
こんなときに男親がいないのは痛いとつぶやいていた。
バスを降り、駅へ入るも電車はすべて止まっていた。
タクシーで帰ろうかとも思ったが、値段を聞くと10000円近くかかるという。
これは最後の手段だ。
歩いて帰ろうか。
おそらく4時間前後かかるが、12時半ごろまでにはたどり着けるだろう。
いったんすき屋で腹ごしらえをして外へ出ると、なんと雪が降っている。
新潟はべた雪なので、歩いて帰るとなるとお土産の紙袋がぼろぼろになってしまう。
いちかばちかバスが出ていないかバスターミナルへ行ってみる。
最後の一本が40分後にあることがわかった。
スターバックスで時間をつぶし、10分前に着くように店を出た。
するとちょうどいいタイミングでバスが来て、待たずに乗ることができた。
しかし出発したのは予定時間の10分前。
混んでいたとはいえ、それでいいのか。
きっと乗り遅れた人がいたと思うぞ。
1時間かけて家の近くまで着き、無事に歩いて帰って風呂につかり寝ましたとさ。
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