意外なアトラクション

朝起きて外を見たら晴れだった。

久しぶりにこんな快晴。空一面に青。
小遊三ブルー。

この日は街まで登山用具を買いに行くつもりだったので、
張り切って自転車で出かけたんですよ。


のんびりと走っていたんだけど、
狭い道に入って

あの、下が排水溝みたいな若干あみあみのとこあるじゃないですか。

あそこのあのあみあみの鉄格子みたいな部分がですね、
なんか、規格外？ っていうのかな。

隙間があったんですね。


そのあみあみの（以下略）がはまる予定だった溝と
ぴったり合致してないわけです。


多分これくらいならなんとかなるだろ、
みたいな妥協でもって他の所のあみ（略）を使ってしまったんじゃないかな。

または、こんなとこでつっかかる奴はいないだろ　っていう油断でもって。


でもさ、ここにいた。


その隙間（ぱっと見3cm）につっかかった奴が、こんなとこに。


いや、まさか自分にこんな不幸が降り懸かってくるとは、
ホント思いもしなかった。


だってその隙間、自転車のタイヤの太さとほぼ一緒なんだもん。



走ってる時はもちろんその魔の谷底には気付いてましたよ。
だから少し曲がってはまらないようにしたんです。

つーか、その上を走ってもはまるとは思ってなかったけど。

なのに誰が後輪だけ落ちると思うだろうか。


後輪だけ落ちた瞬間、ジェットコースターかと思って、
すぐ、いや違う乗ってるのは自転車だと思い直した。

それくらいすごい衝撃だったんです。


で次に、じゃあタイヤがパンクして後ろだけ下がったのかということが頭をよぎったけど、
バウンドしてたからそれもないなと。

そう、後輪は溝にはまってすぐ自転車の勢いに任せて脱出したので、
暴れ馬のように跳び跳ねたんです。

軽い逆ウィリー。


でもまあ、結局パンクはしてて、
今までに何度もパンクはしたけどここまでぺっちゃんこになったことはないってくらいしてて、
とぼとぼと歩いて帰りました。


寄り道してコンビニでやけ買いしながら帰りました。


家についてタイヤチューブを見てみたら、3、4ヶ所穴が空いてて、
パッチで塞いだらボッコボコになった。

走ったらがたんがたんっていう。
平地なのに。



パンク修理してる最中に小雨が降ってきて、
家に入ったらスコールのような雨が落ちてきたので、
ホント雨には強いな、と誇らしげに思って
外出に失敗したことを払拭した。